でんしゃ・引っ張るにゃあ！

国鉄・クモヤ90012
（ＲＭＭ1997・３月号に掲載）
クモヤ90は、Ｓ41年からモハ72を改造して製造された牽引車です。貫通式の運転台が両妻に新設され、ノーシルノーヘッダーの独特の正面をしています。側面は乗務員扉次位の窓が埋められましたが、それ以外は、ほぼモハ72のままです。運転台側面のシルヘッダーの有無や前面の配管の形態など、車輌によって少しづつ差異があります。一時期は、牽引車のスタンダードとして多くの電車区で活躍していましたが、クモヤ143などの新性能車の登場によって次々と廃車されていきました。クモヤ90012は、品川区に配置されていた車輛です。
モデルは、GM製モハ72キットにタヴァサ製の前面パーツの組み合わせです。側面の乗務員扉，客扉ともタヴァサ製のパーツです。両側面とも、パンタ寄りの１番目と３番目の客扉に取っ手が付いています。屋上のベンチレータは銀河製の２パーツタイプ、避雷器と炎管はKATO製。配管は真鍮線とハトメを使って引き回しています。床下機器はそれぞれの機器を並べ直しておきました。連結器は台車マウントのTN密連で、タヴァサ製のポケットと銀河製の胴受を使って取り付けています。

国鉄・クモヤ143-3
（ＲＭＭ1997・３月号に掲載）
クモヤ143は、ATC対応の牽引車でＳ51年から21両が製造されました。貫通式で高運転台の切妻車体に２基のパンタを備えています。全て新製車で、首都圏を中心に配置されています。このうち-3は、津田沼区の所属です。
モデルは、GM製キットをディテールアップしたもの。側面は乗務員扉をタヴァサ製パーツに交換。窓ガラスは全てはめ込みにしています。大きな窓はKATO製新103系から、扉の窓はKATO製クモニ143から、小窓はKATO製113系のドア窓を横にして使っています。正面はヘッド，テールライトとも銀河製パーツ、手すりはタヴァサ製のエッチングパーツです。屋上配管は、真鍮線を使って配置し直しています。避雷器とATCアンテナはKATO製のパーツを使いました。下回りは、KATO製の新モハ103用を使って動力化しました。床下機器はクモニ143のものを使って並べ直しています。連結器は台車マウントのTN密連で、タヴァサ製のポケットと銀河製の胴受を使って取り付けています。