でんしゃ・おたすけにゃあ！

国鉄・クエ28002
（ＲＭＭ1997・３月号に掲載）
クエ28は、クハ16を改造して５両が造られた救援制御車です。（28100を除く）クエ28002は、Ｓ38年にクハ16008から改造された車輌で、沼津区に配置されていました。側面の大きな作業扉の他に、身延線のような山岳線でも使用することを考慮して、前後の妻面にも観音開き式の作業扉があるのが特長です。クエ28の中でも、とびきり変な車体をしています。
モデルは、GM製のクハ16キットを加工しています。側面の客扉と乗務員扉はタヴァサ製、中央の作業扉はキングス製のエッチングパーツをそれぞれ使用しました。両妻面は、クハ16の正面に、ＧＭ製113系キットの中から貫通扉を切り出してはめ込んでいます。運転室の窓枠はプラ板で作り直しておきました。３個並んだヘッドライトは、中央がKATOのSL用、左右は銀河モデルのパーツです。パンタ回りから前面に降りてくる配管は真鍮線とハトメで引き回してあります。手すり類はタヴァサ製のパーツを使用しています。下まわりは、写真などを見ながら床下機器をそれらしく並べました。作業用のレールは、Ｚゲージの線路から取り外したものです。カプラーはTN密連のボディーマウントタイプ、台車はKATO製TR-11です。

**国鉄・クハ16527**
クハ16527は、Ｓ38年の夏に房総西線（現在の内房線）に運転された準急「汐風」用の電源車です。というのも、当時はまだ千葉以遠は電化されておらず、中野から千葉まで来た153系６連は、ここからはＤＤ13の重連に牽引されて館山まで運転されました。このときの電源車が津田沼区のクハ16527で、ＤＤ13と153系の間に連結されました。（この年のＤＤ13は旧塗装）ちなみに、翌年は電車は80系に変わりＤＤ13が新塗装になり、列車名も「白浜」になって、電源車はクハ16484に交代されています。
モデルは、GM製クハ16キットを組み立てたものです。電源車といっても、外観上はなんら変更はされていませんでしたので、キットをストレートに組んでいます。手すりとステップをタヴァサ製のエッチングパーツに交換。ベンチレータは銀河モデル製の２パーツタイプを使っています。台車はKATO製TR-11で、カプラーは台車マウントのままですが、正面側は153系と連結するのでカトー密連、中間側はＤＤ13に合わせてカトー並連を備えています。なんか電源車というより、控え車みたいなものですね。